『12人の優しい日本人』 ☆☆☆☆
日本で陪審員制度があったらという仮定に基づき、性格も年齢も経歴もばらばらの12人が、ある殺人事件の審理を行う様子が描かれています。
陪審員制度では陪審員全員が有罪か無罪かにつき意見が一致しないとだめで、一致するまで話し合いを続けなければなりません。
最初は、被告人が美人だから殺人なんてしないとか、早く帰りたいからなどという理由で全員無罪という結論に至りそうなところ、一人の陪審員が「もっと話し合いましょう」と言い出したころから・・・
あーでもないこーでもない、と二転三転する審理の様子だけが、コミカルに描かれています。
原作の方はまだ観てないんですが、やはり、三谷幸喜さんの脚本は、面白い。時代劇なんかより、こういう作品をどんどん作ってもらいたいなーって思いました。
ちなみに、日本でも、平成21年までに、裁判員制度 という、陪審員制度のようなものが始まるようですが、まったくの素人の人たちが話しあって、裁判の判決に一定程度関与できるようになるというのは、少し恐ろしい気もします。
日曜担当:c-man