実習はじめました | 旧・どブログ

実習はじめました

hokenkin

    ↑保険金を説明するときの絵。

    悲しみが伝わってきます・・・。


こんにちは。貧乏暇なし ゆき2です。


ご無沙汰してます。
先月からこの日本語教師への道は
ネタ切れのため、第1週と第3週のみになりました。


先週から実習の授業に学習者達が来てくれました☆
韓国・中国・香港・フランス・カナダ・ナイジェリア・インドから総勢15人ほどいます。
教室が狭く、絵カードも全員が見れる大きさには出来ないので
もう少し少なくてもいいんですけどね・・・。


初日はプレイスメントテストとレディネス調査というものをやります。
簡単に言うと、レベルチェックとアンケートみたいなものです。


特に韓国の人は日本語の上達が早く、
既に日常生活には困らないほど日本語が話せる人も沢山いますが
いろんな国の人と一緒に勉強することが楽しくて
ここに来る人も沢山いるんですね。


レベルチェックをすると、レベルの差は歴然でした。
やはり漢字圏の学生は早いですねぇ。
漢字というのはかなりのネックになります。
読めないと始まらないし、漢字という概念がまずありませんからね。


そんな私も漢字はかなりのネックです。
漢字が書けないんです…。
先週も韓国の子が”韓”という字について隣の子と話をしていて
”先生書いてください”と言われ、速やかに断ってしまいました。


授業は1人45分を2人がやるので、
チームプレーのような見事な組み立てをしていきます。
例えば、最初に人は”~しよう・~しようと思います”の導入を行い
次の人がその文型を使って発展練習をさせたり、別の言い方の練習をしたりします。


昨日は通称”あげもらい”の授業をやりました。(私ではありませんが)


・わたしは彼にアメをあげました。
・彼は私にアメをくれました。


これは主語の視点と行動の違いで動詞を使い分けています。
この導入が終わり、後半授業は、これに”もらいます”が加わります。


・私は彼にアメをもらいました。
・彼は私にアメをくれました。


この2つの文。行動としては同じ行為です。
でも意味は微妙に違うんですね。
何が違うと思います?


もちろん学習者も混乱するところで、
これはどんなにレベルが上がっても、
この文法を使うのを避けてしまうようですよ。


これを動詞にしてみると、差が分かる気がします。


・私は彼に送ってもらいました。
・彼は私を送ってくれました。


簡単に言うと、発話者の視点の違いなんですね。
それと、この文法を使うには大きな制約があります。

発話者にとってそれが喜ばしいものかどうか。


例えば…

・借金取りが家に来てくれました。
・先生は私に沢山の宿題を出してくれました。


この文はちょっと不自然ではないですか。
何か嫌だなぁ~と感じる場合、この文法は使わないんですね。
皮肉っていう場合は別ですけど。


そんな視点の違いから言葉が変わるっていうのは
日本語ではよくあるんですね。


例えば…
  ゆ き:その指輪はどうしたんですか?
  リンダ:夫が誕生日にくれたんです。
  ゆ き:そうですか。旦那さんがくれたんですか。


気付きましたか?
発話者にとっては”夫”でも、話してから見てその”夫”は
”旦那さん”に変わるんですね。


視点の違いってのは結構重要ですが、
これを説明するのが難しいところです。


次回は私が授業したときの話ができると思います。
お楽しみに♪


                   ゆき2