アロハ通信 第2号 | 旧・どブログ

アロハ通信 第2号

hawaii2


ハワイは島によってまったく景色も色合いも違う。

オアフにはオアフの、マウイにはマウイの、カウアイにはカウアイの景色があ
り、また色がある。例えるなら、オアフは活動的で、忙しいので赤、マウイは
海や空が広く見えるので青、カウアイは山が近く、木々が鬱蒼と茂っているの
で緑。私にとってはそういうイメージだ。


今回は青いマウイと、緑のカウアイで、大半の時間を過ごした。何の予定もな
い。その日の気分次第。それがこの旅でのハワイスタイル。贅沢な時間だった。


太陽が水平線をオレンジ色に染める頃、鶏の鳴き声で目が覚める。

顔も洗わず、髪も整えず、とりあえず外に出てみる。

黒々としていた夜の海を朝陽がオレンジやピンクに染めていく。

それはまるで何かの儀式のように、粛然とした空気に包まれて一日が始まる。


海辺を歩いて散歩する。ジョギングしている人、犬の散歩をしている人、

サーフボードを車に積んでいる人、目が合うと誰もがにっこりと笑って、

“Hi!”とか“Good Morning!”と挨拶を交わす。

そこにいる誰もがアロハな気分。素敵な島だ。


木陰でのんびりと本を読んだり、ビーチで昼間っからビール飲んだり、時に
はダイビングやサーフィンを楽しんだり、ドライブしたり……時計を外して
流れゆく時間の中で、波や風の音、木々の緑や海や空の青、潮の香りやパイ
ナップル畑の匂い、裸足で砂浜を歩く感触……。五感を刺激されながら過ご
す。身体が気持ちよく、心が嬉しい。 のんびりと、ゆったりと、緩い時間が
流れていく。固くなっていた心がほぐれていく感覚。それにつれて表情も柔
らぎ、自然と笑顔になっていく。時計などいらない。自然と一体になって時
の流れを身体で感じる。時間はたゆたうように流れる。何もしない贅沢がそ
こにはある。


夕方、西に沈む太陽の光を浴びて、波と戯れるサーファーたち。
それは眩しいくらいに素敵な風景。砂浜に寝転ぶ。波の音が耳に心地いい。

いつの間にかそのまま眠りについてしまう。zzz……。


ふと目覚めると、満天の星空。星空観察どころか、空を見上げることもした
ことないのに、ついつい見上げてしまう。こんなにも頭の上に星はあって、
地球もそんな星の一つに過ぎなくて……そんなことを考えていると、いまこ
こにこうして生きていることがたまらなく嬉しくなってくる。


至福の時間が流れていった。


ワイキキだけしか知らないなんてもったいない。ハワイにはもっともっと心
が震えるような素晴らしい景色がたくさんある。私はそんなハワイが大好き。

将来、絶対にここに住む、そう固く心に誓っている。


第2回担当:yass