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日本の農業技術もピカ1なのね、の巻

OE

↑電車で前に立ってる人がこんなんだったら・・・

 

こんにちは。ゆき2です。
桜も散って暖かくなってきましたねぇ。

 

今日は実習ネタではなく、この前行ってきた
授業見学の話をしたいと思います。

 

毎週行っている日本語教師のボランティア先の
先生の紹介で、アジア各国から来ている農業研修生の
日本語の授業を見学してきました。

 

彼らは計5日間、日本語を勉強して
農業指導を受けるため、地方の農家に行きます。
日本に来て一ヶ月も経たないうちに地方の農家に行って
約一年、農業の勉強をするわけです。
すごい変化ですよねー。

 

その前に5日間で必要な日本語を覚えなければなりませんが
国で勉強してきた人がほとんどで、ひらがな、カタカナ
簡単な単語は覚えている研修生がほとんどでした。

 

目的は農業のための日本語なので
宿題で出される単語書き取りのプリントには
”シャベル”とか”トラクター”とか”ブロイラー”
なんかが出ていましたよ。
笑ってしまいましたが、彼らには必要な日本語なんですよね。

 

教科書にも、どうして/なぜ の文型を教える例文は

 

研修生:なぜ、さっちゅうざいを まきますか。
日本人:むしが やさいを くうから。

 

なんて文が出てきたりします。


教科書は薄いですが、彼らの為に作られているので
例文や文型も研修生がそのまま使えるようにしてあるんですね。

 

ある先生は数の数え方を教えていました。
りんご、たまごなどは”ひとつ”とも言いますが、
”いっこ”とも言うんですよね。不思議ですよね。

 

小さい動物は”いっぴき、にひき・・・”ですが
大きい動物は”いっとう、にとう・・・”なんですよ。

 

無意識に使い分けていましたが、
これからの区分がない国の研修生にとっては
不思議に思えるかもしれませんね。

 

他のクラスでは可能形を勉強していました。
”~ことができます”という文を研修生に作らせていましたが
ある生徒が”日本の歌を歌うことができます”と言ったので
歌を歌ってもらうことになりました。
歌ったのは乾杯。しかも上手い!
この歌さえマスターしていれば、
地方の農家でもうけること間違いない!と思いましたよ。

 

私は2日間だけの見学でしたが、
本当に生徒が可愛くてしょうがなかったですね。
オヤジみたいな顔をしてる人でも、
私より若い人が多くてカルチャーショックでしたけどね・・・。
みんなやたら”結婚してますか””恋人はいますか”
と聞いてきて、やはりお年頃なんですねぇ。

 

私は自己紹介で、”よくフィリピン人に間違われます”
と言ったら、無言でうなずいてました。
やっぱりそうなんだ・・・。

 

こういう目的で日本に来てる外国人もいるんですね。
見学だけでしたが、研修生と話をしたり
なぜか一緒に写真を撮ってくれ、と言われたりして
すごく楽しくて勉強になった2日間でした☆

 

                  ゆき2

☆ジャンク料理天国☆ 第11回アランチーニ

wakarin10

 

こんにちは~

最近とみに忙しくって、夜ごはんは常に11時を過ぎ、
1時間以上かかるお料理はまったくといっていいほど、作らなくなってしまいましたー。

このままじゃ、☆手抜き料理天国☆にでも改題しないと、とてもご紹介できるレシピが、、、

でもとりあえず、これは急げば、1時間以内で充分出来ます♪

(もちろんミートソースはコンソメ等も加えて、もっと煮込んだほうが美味しいのですが)


小さなボールにして、たくさん作れば、ワインやビールのおつまみに、

大きめのボールにして、2個も食べれば、+サラダくらいで、充分おなかいっぱい!!

 

 ≪材料≫(2人分)

<ミートソース用>
合いびき肉:200g
玉ねぎ:1/2個、セロリ:10センチ、にんじん:1/2本
にんにく:1個
ナツメグ
トマト缶:1缶
塩・こしょう

 

<その他>
コンソメスープ(コンソメスープの素をお湯で溶かしたもの)
お米:1合
玉ねぎ:1/4個

モッツァレラチーズ
小麦粉、卵、パン粉

 

 ≪作り方≫
①オリーブオイルでみじん切りしたにんにくを炒め、香りが立ったら、これまたみじん切りにした玉ねぎ、セロリ、にんじん→合挽き肉とナツメグを加えて炒め、トマト缶で煮込んだら、塩・こしょうで調味します。
【ミートソース完成】

 

②玉ねぎをみじん切りにして、バターで炒め、そこにお米を加えて、軽く炒め、軽く白ワインをふって、水気が飛んだら、コンソメスープで煮込みます。

 

③リゾットが出来上がったら、①のミートソースを混ぜ合わせ、粉チーズをふって、しばらくさまします。

 

④リゾットを手のひらにのせ、角切りにしたモッツァレラチーズを中に入れてくるんで、ボール状にします。

 

⑤小麦粉→とき卵→パン粉をつけて、こんがり揚がったら出来上がり☆


隔週水曜日担当:わかりん

大連的生活(仮称) = 肆 =

hamasaki

4月の辞令でますます大連から離れられなくなったやすかぁ です。
ホットなニュースとある平和な家族の出来事です。


さて、見れない日本のサクラが非常に恋しい季節、ちょっと遅れてここ
大連もだいぶ暖かくなってきた。12月のマイナス15度から比べれば、
今の10度なんてまるで常夏のハワーイ♪と、そこまで行かなくても、
スーツの上にコートを着なくてもいいフツーな生活に、ありがたみを感
じずにいられません。早く、もっとあったかくなれ!

陽気な出だし裏腹に、微妙にトーンを下げる話題から平和な我が家へ。


残念なことに、最近反日ニュースを多く目にします。やっぱり、日本の
ニュースでは毎日取り上げられているんですかねぇ?

NHKが映るので大体事情は理解しているけど、大連ではそんな暴動も
微塵にも感じなく、むしろテレビやマスコミが騒ぎすぎで、一部の事件
を大きく取り上げているだけの過剰報道にさえ感じるのは何故でしょう。
※オリンピックのサッカーも同じ印象を受けた気がしてならない

一方で、そんなテレビに触発されたのか、うちの母親が心配して電話し
てきました。ちょうどタイミングよく「吉野家」で牛丼を食べている時
だったので「あなた、中国では日本のスーパーで暴動があったらしいわ
よ。そこは危ないから早く出なさいっ」と、ナイスなアドバイスをもら
いました。現実のギャップはこんなもんだ。
※おいしく食べ終わってから店を出たのは言うまでもありません

この際、オヤジの話もどうぞ。

7月で還暦を迎えるオヤジを中国へ招待しようとしていた矢先、このよ
うなニュースがあって、非常に招待し辛くなってしまった。いい加減な
オヤジと心配性の母親のどっちの意見が勝つかは、いずれ分かることだ
が、状況は悪い方向に向かってるのは間違いない。

なんとかしなければ>俺

結果、いい加減な遺伝を受け継いだ息子は、時間が解決してくれること
に希望を託し、心配性で影響されやすい母親には中国の観光雑誌や映像
など、良いイメージを彷彿させるものをさりげなく見せていくことに決
めたのでした。


結局結びに来ても、中国が良く分からない。特に大連という都市は謎だ。
でもきっと、ニュースで流れている中国も本当だし、今肌で感じている
大連もこれまた本当の中国であることも疑いようの無い事実である。

ようやく2005年度がスタート。今まで以上に大連通になる予定。

-おわり-

(写真は、浜崎君臨する)

バファリン通信最終回

~あ!そういえば、~




マグネット返してもらってくるの忘れた!!!



月曜担当:175

Fin.

『アメリカン・ヒストリーX』 ☆☆☆☆☆

この映画 は、アメリカの人種差別問題をテーマとした作品です。

父を黒人に殺された恨みから、白人至上主義グループのリーダーとなったデレクが、殺人の罪で収監され、3年の刑務所生活を送ることになります。
デレクは、その刑務所の中で、怒りや憎しみが何も生まないことを学び、大きく考えを改めました。
この作品は、デレクが刑務所から出てきた日から翌日までの間を、回想シーンを交えながら、デレクに憧れ自らも白人至上主義グループに出入りするようになっていた弟の視線で描いています。

エドワード・ノートンの迫真の演技は、一見の価値ありだと思います。
また、ラストシーンは衝撃的で、観終わったあと、しばらく考えさせられました。

世の中には、いろんな考えの人がいて、いろんな価値観・世界観を持っている、そんな当然のことを、同質的な世界の中にいるとつい忘れがちになります。もっともっと、お互いがお互いを理解しようと努力することが大切だなと感じます。

うまく表現できないので、作家のyass の、最新エッセイ「世界観」を無断で転載します。

> 誰だって自分の世界を持っている。
> 自分の信じている価値観、自分の好きな仲間、自分の好きな音楽……自分の好きなものたちに囲まれて、> 心から安心できる世界だ。
> もちろん他人はまた自分とは違う世界を持っている。
> その価値観や、仲間や、好きな音楽や、囲まれている環境が自分とは重ならないことだってある。
> 自分にとってすごく脅威に思えたり、不快に思えたりする世界かもしれない。
> でもそれは人の世界。
> 正しいとか、間違っているとかいう問題ではない。
> それがいわゆる「悪」でない限り、相手の世界を理解してあげることが必要だ。
> 否定することなく、そういう世界もあるんだと、理解を示す。
> そこから人と人との繋がりって次第に広がっていくものだ。
>
> それをもっと地球規模に広げてみると世界情勢になる。
> 世界観の違う国がたくさんある。信じている価値観、歴史的背景、文化、置かれている状況はまったく違う。
> どこか力の強い一つの国が、自分の国が正しくて他は間違っていると、むりやり力でねじ伏せたとしよう。
> そんなことをしてしまっては絶対に世界平和などやってこない。
>
> 個人の関係も、国の関係も同じだ。
> 相手の世界を理解し、その中から接点を持つことで平和は訪れる。
> 相手を蔑んだり、罵ったり、否定したり、力でねじ伏せたり……そんなところから友好関係は結ばれない。
> 平和な関係は相手の世界観を受け入れ、理解することから始まる。

日曜担当:c-man

『今までで、世界で一番 一瞬でずぶ濡れになった瞬間』

サンフランシスコにて

 

トレックツアー「Pacific Crest」で立ち寄った、サンフランシスコでのエピソード。


僕らはサンフランシスコでサンセットクルーズに参加しました。
この日は波が相当高くて、ヨットの上で立っているのもままならない状況。

刺激的なことが大好きな僕らは、ヨットの先端に立ってスリルを楽しんでいました。
ゴールデンゲートブリッジを眺めながらの、楽しい楽しいクルージング。

しかし、事件は起こりました…。

ゴールデンゲートブリッジをくぐって、港に戻る途中で、僕らの乗ったヨットは一隻の大型船とすれ違いました。

そしてその直後、一つの巨大な波がこちらに向かってくるではないですか!

「でかい…!!」
僕らはその大きさに興奮して、はしゃぎながらヨットの先端でその波が来るのを待ち構えていました。

このとき、船員の人が僕らに向かって何か叫びました。
しかし英語が苦手な僕は、何と言ったのか聞き取れませんでした。
(この時、近くにいたほかのグループの人たちは、急いで船首から離れたような…。)


そうこうしているうちにも波が!!

巨大な波に乗り上げた瞬間、ヨットは一瞬宙に浮きました。

(すばらしい!)
(ヨットも空を飛べるのか!!)

(いや、落ちる!?)
「…!!!」

着水した瞬間、船首にいた僕らのはるか頭上から巨大な波が…!!

僕らは頭からずぶ濡れになりました。
すごかった。スプラッシュマウンテンの比ではない。

その一部始終を見ていた、ヨットに乗っていた全員が大爆笑。
僕らは一躍ヒーローです…。
船員の人も、あんな大きい波は今まで見たことがないよと言って、ずぶ濡れになった僕らにホットココアをサービスしてくれました。

そうかあの時、あなたは僕らに「逃げろ」と言ったのか…。
これからどこの国へ行くときも、その言葉だけは覚えておくよ…。



金曜第13回担当:アサト

 

今日から実習ネタ

hashi

この前学校で、myはし持ってる人発見しました・・・。

 

こんにちは。ゆき2です。

昨日から実習の授業が始まりました。ドキドキ。


全11回ですが、最初2回はオリエンテーションで
いろいろな説明を受け、自分の授業の日を決めます。

 

私のクラスは全部で4人。
昼のクラスなのでかなり少ないです。
夜クラスなんかは、普通に働いてる人が集まるので大人気で
最大人数の7人になってるクラスが多いです。
洩れてしまったしまった人も多く(早い者勝ちで決まる)
その人は他のクラスか、次の実習(3ヶ月後)になる人も
何人かいるみたいですよ。大変ですねぇ。

 

実習は何をするのかと言うと、実際に学習者相手に授業をします。
英字新聞などに広告を載せて、学習者を集めますが
日本語が学べてお金も出るので、結構人が集まります。
時間帯にもよりますが、夜のクラスなんかは
20人前後は集まるみたいですよ。
しかも国籍・年代もバラバラなので
面白い雰囲気の中で授業ができます。

 

1日2人が授業をするので、(一人45分)
私のクラスは全部で3,4回授業をすることになります。
他のクラスは人数の関係で、2回しか授業ができないところもあるので
かなりラッキーなクラスになったと思います。

 

今はボランティアで2人を相手に教えていますが、
相手が多ければ、それだけ授業の準備も内容も変わってくるんですね。

例えば、絵カードなんかは3人相手なら十分でも
20人になると、絵を大きく描かないと、
見えない人が出てきちゃうんですね。
今まではネットから出力してた絵も、場合によっては
自分で描かなくてはいけないことも出てくるかも・・・。
  ※絵の描ける人募集!

 

という訳ですが、授業の内容は自分の好きなように選べます。
例えば、地震のニュースを見せて
”水を買っておきます。””食料を買っておきます。”
などの、”~おきます。”の文型を教えたりすると
だた文型を教えるよりは、食い付きが違いますよね。

日本に住んでいるなら(地震のない国から来た学習者なら特に)
どうしていいのか知りたいところです。

なので、興味が持てて、日頃使うような話題から文型を探します。

そんな授業の様子や学習者の反応など、面白いと思うので
これからは実習の話題を中心にお伝えすると思いま~す。
ご期待くださいね☆

 

                   ゆき2

『翼を広げて』 SIDE-A

その11
(前回までの話は、こちら

~旅の日記~
【4月13日
思いがけない形で旅の資金が増えた。それも大量に。派手な使い方だけは控えておこう。稲田にも内緒だし。
旅はまだまだ続く。いつなんどきどこでお金が必要に迫られるかわからない。緊急時の備えとして持っておこう。そんな緊急事態が発生しないことを望むけど。】

朝早く稲田に起こされた。正直、ほとんど眠っていない。昨日の夢のような出来事ですごく興奮してなかなか寝付けなかったのだ。
「早いな、いま何時だよ」
「もうすぐ6時半になるぞ。コーヒーでも飲みにいこうぜ」
稲田は妙に張り切っている。いつもと違う。
「早いなぁ。どうしたんだよ、今日は妙にテンション高いな」
「そうかな? いつもと一緒だよ」
そう言うものの明らかにいつもとは違うテンションだ。言葉だけクールにしたってこれだけ長い付き合いになれば相手の感情の起伏はわかるようになるものだ。
「ところで、どこ行くんだっけ?」僕は昨日はっきりと聞くことができなかった今日からの予定を稲田に問いただした。
「グランド・サークルのツアーだよ。雄大なアメリカの国立公園を巡るツアー」いつになく爽やかな笑顔を振りまきながら稲田は答えた。
「ツアーって、日帰りじゃないの?」
「違うよ。えっと10日間かな。とりあえずコーヒー飲みにいこうぜ。説明するからさ」いつもは落ち着いている稲田が今日はものすごくせっかちだ。いったいどうしたというのだろう?
「わかったよ。とりあえず軽くシャワー浴びるから10分待ってくれ」そういうと僕は寝ぼけ眼のまま布団から出て、まだ眠り足りないと悲鳴をあげている身体にムチをうってシャワーを浴びた。

カジノを通り過ぎたところにこのホテルのレストランがある。カジノは24時間眠らずにやっている。ルーレットの隣を通り過ぎた時、また昨日の出来事が甦ってきた。あれは夢じゃなかったんだなと、一夜明けた今日になって改めて興奮してきた。
「そういえば、昨日隆志はギャンブルやったの?」何も知らずに稲田が尋ねる。
「うん、ちょっとだけね」僕は気配を悟られないように言葉少なく答えた。
「何やったの? スロット?」
「いや、ルーレット」
「どうだった? 負けたんだろ、どうせ」敢えてそれには答えなかった。稲田も僕の勝ち負けに興味がないのか、それ以上尋ねてはこなかった。
レストランに入ると、朝早いのに多くの宿泊客で混んでいた。朝からでっかいステーキを食べている人もいる。朝からステーキとは、さすがアメリカ人は違うと思ってみたが、夜通しカジノに入り浸っていて昨日と今日の境目がない人なんだと思い直し、納得してしまった。
入口近くのテーブル席に落ち着くとウェイトレスにコーヒーを注文した。バカでかいマグカップになみなみと注がれた薄いコーヒーがすぐにやってきた。1ドル75セント。日本のドトール並みの安さ。でも量はおそらく3倍。
「で、グランド・サークルってどこ行くんだよ」
「ネバダ、アリゾナ、ユタに広がる大自然を巡るんだ。グランドキャニオンやモニュメント・バレーは知ってるよな? あまりにも有名だからね」
稲田はポケットからツアー行程表を取り出して、説明してくれた。どうやら10日間に渡り、世界各国から訪れる見ず知らずの人たちと大自然の中でキャンプしながらの共同生活ツアーらしい。グランド・キャニオンを皮切りに、モニュメント・バレー、キャニオン・ランズ、アーチーズ、ブライス・キャニオン、ザイオンと巡ってまたここに戻ってくるということだ。
「いつこんなツアーを予約したんだよ?」
「ロスにいる時にメールがあったんだ……」稲田は今まで見せたことのない恥ずかしげな表情で語り始めた。
「実は、俺も彼女がいるんだ。今はブラジルに住んでる。彼女は日系人の娘で、俺の幼なじみだった子なんだ。彼女からメールがあって、どうせアメリカにいるんだったら一緒にこのツアーに参加しないかって誘われたんだ。隆志のことは話してある。だから彼女はお前のことは知ってる。年は俺たちよりも二つ下で、今はブラジルのコーヒー農園で働いているんだ。休みを取って今回ここに来て、俺たちと一緒にツアーに参加することになってる」
「つまり、その、彼女が僕らの分も予約してくれたってこと?」
「ま、そういうこと」
知らなかった。稲田にそんな彼女がいたなんて。そのことだけでも驚きなのに、その彼女はブラジル在住で、しかも今回一緒にツアーに出るなんて、昨日のルーレットで大勝したくらい驚きだった。昨日から考えられない出来事が続いている。
「で、その彼女と会うのは久しぶりなの?」
「えっと、1年半ぶりかな?前回彼女が日本に来たときが最後だから」
「あぁ、それでか」僕はようやく稲田のテンションがいつもより高いことに納得した。
「何がだよ」
「クールなお前がいつもと違ってやたらとハイテンションだから何があったのかと思ってたからさ」
「俺はいつもと一緒だよ」
「全然違うよ」
「そうかな……」
稲田はそれ以上しゃべらなかった。ただ黙々と冷めたコーヒーを飲んでいた。
「で、集合時間って何時?」
「7時半。お、もうそろそろ時間だよ。部屋に戻って荷物持ってこなくちゃ」
もうすぐ稲田の彼女とご対面だ。ちょっと僕も緊張する。なにしろ初対面だからな。いったいどんな子なのか興味津々。

ロビーにはツアー参加者らしい一団が集まっていた。海外の人たちはみんな挨拶をして言葉を交わしていた。そんな中、隅のほうにちょこんとおとなしく日本人の女の子が一人いた。
「はじめまして。君もこのツアーの参加者?」僕が声を掛けると、パッと彼女の表情が明るくなった。
「はい。あぁ、よかった。あたしほとんど英語ダメで、どうしようかと思ってたんです。なんだかホッとしました。あたしは、マユミっていいます。マユって呼んでください」笑顔の素敵な明るい子だった。
「僕はタカシ。よろしく」握手を求めると彼女の細くて白い手が、日に焼けて黒くなった僕の手を握り返してきた。
「あと彼も僕の友達で稲田って言うんだけど、旅仲間なんだ」稲田は色の浅黒い健康的で、大きくてきれいな目をした女の子を連れてやってきた。
「稲田です、よろしく。そして彼女が、えっと、リリー。日本名がユリ」稲田はマユミと握手し、僕はリリーと握手した。
「リリーは稲田の彼女なんだ」僕がマユミに言うと、稲田は珍しく顔を赤くした。照れる稲田を見るのが初めてだった僕は思わず声を上げて笑ってしまった。
ツアーメイトは全部で12人。ドイツ、アメリカ、ブラジル、カナダ、スイス、オーストラリア、そして日本。国際色豊かなツアーメイトだ。ツアーリーダーはジョンという背の高い、ブルース・ウィルスに似た男だった。
ラスベガスの日差しが徐々に強くなってくる。照りつける太陽の下、一つのバンに乗り込み最初の目的地、グランドキャニオンに向けて出発した。
忘れられない旅になりそうなそんな予感がした。

その12に続く…。
(written by yass

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この連載は真奈美側に視点を変えたSIDE-Bもあります。
SIDE-Bはこちら
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カンボジア通信その6 『えみ姉からの絵はがき』

emi01


【どブログ編集部より】

カンボジアで日本語教師をしている えみ姉 から、

絵はがきが届きました。えみ姉、どうもありがとう!!

66番のTシャツ、よく似合ってるよ!


こちらカンボジア。

毎日、蚊とあせもに悩まされ、料理が美味いので、

40度以上あるのに、全然やせない えみ姉です。

この子たちは、中級クラスの子たち(14-20才)です。

みんなほんとに明るくて、純粋で、

毎日この笑顔に囲まれて3時間、楽しく教えています。

もう、みんな日本に連れてって みんなに会わせたいくらい!!


えみ姉


※バックナンバーは、コチラ

バファリン通信23(veintitres)

~エケコさん~




エケコさん”は、
アンデス地方に住むアイマラ族の間で信じられている福の神です。

エケコさん に、自分が欲しいもののミニチュア品を持たせると、
それが手に入るといわれています。
24日の正午に背負わせるとさらにいいそうです。

ぼくのエケコさんは、穀物袋、ツボ、粉ミルク、家、
紙幣等々のミニチュアを背負ってます。

ちなみに、よい男性と巡り会いたい女性は
雄鶏のミニチュアを持たせるといいそうです。

エケコさんには、毎週火曜と金曜に、
タバコを吸わせてあげてください。とても喜びます。

月曜担当:175 ⇒ 次回は、とうとう涙の最終回


|・_・) 今日のエケコ (・_・|

エケコ人形は自分のために買うのはでなく、
人からもらったほうがご利益があるよ!